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【体験談】円錐角膜の発覚から手術まで~Part3~

前回の記事はコチラです。
tenshinhan-20191016.hatenablog.com

受ける手術と病院

前回は手術を受ける病院を紹介してもらうところまで書きましたが、その手術を受ける病院を決める経緯について書いていきたいと思います。
自分自身もどういった手術をそこの病院で受けるべきか迷いましたので、そのときの経緯を記録することで、これから同じように手術する人・病院にかかる人の参考になれば幸いと考えます。

まず、受ける手術については私は「クロスリンキング」という手術を受けることを決めておりました。
理由としては、ハードコンタクトは円錐角膜の進行予防にはならない、あくまで視力矯正ということ
進行予防はクロスリンキングが唯一の手段であるということから、自分のなかではクロスリンキングをすることに決めました。

これは珍しいケースかもしれませんが
友人に同じく円錐角膜の人がいまして、その友人の場合は、ハードコンタクトによる視力矯正のみしております。
このように人により円錐角膜への対処は異なります。対処方法の選択は自分で納得のいく方法を選ぶのが良いと思います。ただ、情報不足で判断してしまうのは非常にもったいない気がしますので、自分が納得のいくまで情報収集したうえで判断されることを絶対におすすめします。
この記録がその一助になれば幸いです。
ちなみに、ハードコンタクト装着の目的は視力矯正であって、進行予防ではないということは下記の”円錐角膜研究会”のHPにも記載があります。
keratoconus.jp
ただ、この治療の考え方は先生により見解が分かれるところでもあります。
実際の私がはじめにいった専門病院の先生は、「ハードコンタクトによる進行予防効果について根拠はないが、結果として進行を防止できているので、有効だ」という見解を説明してくれました。それとは反対に手術を受けた病院では、円錐角膜研究会同様に"ハードコンタクト≠進行予防”という立場をとっておられました。
これは見解がわかれるくらい、円錐角膜の進行機序というのがまだ謎に包まれている証拠と私は解釈しています。
また、唯一の進行予防と言われているクロスリンキングについても、2000年代初頭に初めて施術された手術ですので、術後25年以上たった場合にどうなる?などはわからないはずです。
そういった状況のため、重ねてになりますが、円錐角膜への対処にはしっかりと情報を集め、自分が納得する方法を選択することが大切と思っています。

クロスリンキングにもいろいろと種類がありますが、私は「カスタム角膜クロスリンキング」という術式の手術を受けることにしました。
手術内容については下記を参照ください。素人の説明よりも安心感があります。
www.kojimatakashi.com

従来のクロスリンキング手術よりも、角膜形状改善効果があるというところに惹かれました。あくまで角膜形状改善効果は副次的なものにはなりますが、少しでも期待できるのであればということでこの術式を選択しました。

このカスタム角膜クロスリンキングができる病院は当時、日本に4か所だけだったと記憶しております。
今はもう一か所追加されて、2023年8月時点では5か所の病院で受けることができるはずです。
ちなみに私がリサーチした結果が下記の病院になります。
・名古屋アイクリニック
・アイクリニック東京
・宮田眼科医院(鹿児島)
・レイクリニック(兵庫県)←最も最近、できるようになった医院です。
あとひとつはHPなどでは出てこなかったのですが、おそらく北里大学の施設になると思われます。
北里大学の先生が積極的にカスタム角膜クロスリンキングの研究をされており、論文なども出されています。
ただ、一般ルートで手術が受けれるかは不明のため、上の4院が確実なように思います。

私の場合、当時の選択肢は名古屋・東京・鹿児島の病院がありました。
その中でも積極的に研究を進められている名古屋アイクリニックの小島先生に執刀してもらおうと決断しました。
この術式に関して積極的に情報発信されていることと、手術件数についても多くをされている、また自分の住まいから何とか通うこともできそうだったことから、決断しました。

ここから後は手術を受けてどうだったのか、という話になります。
手術の体験談は下記に記録しておりますので、参考までにどうぞ。
tenshinhan-20191016.hatenablog.com